滋賀県長浜市の長浜八幡宮を中心に毎年4月に行われる春の祭礼「曳山まつり」。
日本三大山車祭のひとつに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
日程は毎年変わることなく4月9日~17日と決まっています。中でも4月13日~16日は曳山まつりの一番の見所
でもある子ども歌舞伎が演じられ、多くの観光客で賑わいます。
曳山まつりは安土桃山時代に長浜城主であった羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が初めての男の子が誕生したこと
をたいそう喜び、城下の人々に祝いの金(きん)を振るまいました。その金をもとに長浜の町民たちが12台の
山車(曳山)を作り、長浜八幡宮の祭礼に曳き回したのが曳山まつりの始まりとされています。豪華絢爛な山
車は「動く博物館」とも称されるほどです。
曳山まつり最大の呼びものは何といっても子ども歌舞伎。5歳から12歳くらいまでの男の子が山車の1階部分
の舞台で演じる狂言奉納のひとつで、大人顔負けの演技を披露してくれます。